銀黒

こんばんは。

ここのところ日中はだいぶ暖かい日が多くなってまいりました。

 

さて、まずはBMW・1シリーズ カブリオレ(E88)のご紹介。

 

このコンパクトな車体で後輪駆動という、実に希少な存在です。

このクラスは通常前輪駆動一択ですので、BMWの後輪行動に対する情熱が感じられます。

FFはMINIブランドにお任せ!

と思っていたら2シリーズアクティブツアラーを出してきましたが。

 

ところで、黒のようなグレーのような、この幌はいったい何色なのでしょう?

拡大してみると・・・・

非常に目がチカチカしますが、黒い繊維に交じって、透明の釣り糸のような繊維が混じっています。

 

で、遠目に見るとシルバーっぽく見えるという、そんな生地です。

その名も、GermanA5・ブラックシルバー。

BMWの純正生地にも採用されておりまして、

その場合は「アンソラジット」という、何やらオシャレ感溢れる名前が与えられております。

自動車メーカーはこういう名付けがうまいですね。

 

通常のグレー系は一番暗いバサルトグレーでもこの濃さですから、

濃いグレーをお求めの方には一番いい選択肢かもしれませんね。

ただし、非常にプレミアムな生地なのでとっても高いですが。

 

あと、こういう2色の糸を織り合わせたような生地は、

劣化してきたときに少々見ためがみすぼらしくなりやすいという弱点があります。

元々光沢が強いので、シワが非常に目立ちやすいのです。

というわけで、あまり開けない方向けと言えるかもしれません。

 

ちなみに、交換動機は毎度おなじみ、ガラス脱落。

作っているのはもちろん・・・・

毎度おなじみ、カルマン社。

2000年代初頭のA4カブリオレ、ニュービートルから始まり、

2008年デビューの1シリーズでも相変わらず改善されていない困ったちゃんです。

この調子でいくと、マイナーチェンジ版とも言える2シリーズ カブリオレでも、

遅かれ早かれ同じ症状が現れそうです。

 

このガラス脱落以外は本当に素晴らしい幌なんですけどもねー。

A4カブリオレよりもさらに洗練された構造になっておりまして、

前端部の固定方法なんて、「そうきたか!」って感じで面白かったです。

 

こちらはCピラー後ろのリアガラス熱線用の配線。

どこかに挟まれたのか、被覆が破れ、銅線が思いっきり露出してしまっております。

 

しかも2本とも。

これでもショートしていなかったのは、恐らくオーナーさんが熱線を全く使っていなかったからでしょう。

こんなの、幌交換時でないと全然気づきませんね。

 

というわけで、絶縁テープで補修。

再発しないといいのですが。

 

そんでもって、こちらの骨組にある引っかき傷のような線、

なにかと思いよく見てみたら、溶接跡でした。

 

私の知る限り、ほとんどの車では鉄板同士の溶接は丸いスポット溶接が使われておりますが、

最近はこういう線状のスポット(?)溶接があるんですねー。

こっちのほうが単純に溶接長さが増える分、強度も高いのだろうと思われます。

色々新しい技術が開発されているのを実感しました。

 

 

車が変わって、こちらはゴルフのカブリオレ。

グレーの中でも比較的明るめなGermanA5・チタングレーです。

濃いボディカラーには明るめのほうがよく似合います。

ボディも幌も両方濃いとか両方明るいとかよりも、

やはりこのように対比させたほうがスタイリッシュに仕上がりやすいと思います。

 

こちらは、とあるZ3のイスの下。

小銭やライターが落ちているというのはしょっちゅうですが、今回は量が桁違い!

財布の中身を丸ごとぶちまけた感じですね。

ぶちまけたのはオーナーさんじゃないらしいので、前のオーナーさんからの贈り物でしょう。

 

こういう場合、当たり前ですが必ず全てオーナーさんにお渡しするようにしております。

「オレの魂はこんな金じゃ買えないぜ!!!」と心の中で勝手にストーリーを作りながら。

例え1億円でも絶対にネコババしない自信があります。

イスの下に1億円があったらそれはそれで面白いですけども。

 

それでは、また。