ベベントレー

どうもご無沙汰しております。

5月はオープンカー好適期のためか、非常に忙しくしておりました。

さすがに休みなくずっと仕事をしていると、あまりよくないですね。

あーもうやりたくない、と思ってしまったらいい仕事が出来ません。

ということで月末は何日か連続でお休みをいただきたいと思います。

旅に出ます。

 

 

探さないで下さい。

 

 

 

はい、ということで、まずはZ33のご紹介。

幌はStayfastのボルドーですね。

交換前のヒアリングで、

「室内に金属粉が落ちているので、原因を探ってみてください」

とお聞きしていたので調べてみると・・・

 

ありました、ここですね。

リアのスライドするところの部品が曲がっていて、レールにガリガリと接触しておりました。

というわけで、曲がりを直して接触しないように調整。

無事解決しました。

言われなければ気付かなかったかもしれませんので、

もし気になる部分があれば事前にお伝えくださいませ。

 

こちらは同じくボルドーですが、高級生地のTwillfastRPCです。

Stayfastと比べるとかなり厚みがあり張力も強いですので、

伸びるまで開閉はしばらく控えたほうがよさそうです。

 

こちらはNCロードスター。

サイドの部分が破損して飛び出てしまっています。

車種を問わず、幌は開閉時に引っかかることがよくあるのですが、

その状態で無理に開閉するとこのように破損してしまいます。

引っかかりを感じた場合は原因をよく探って、無理な開閉はしないようにしましょう。

 

引っかかった影響で、サイドケーブル端部のプレートも曲がってしまっておりました。

ちょうどストックしていた正常なケーブルがあったのでそちらに交換。

とっておいてよかったです。

 

こちらはNBロードスターのドアウェザーストリップ。

新品部品を取り寄せて交換しましたが、ゴムに少し傷?というか跡がありました。

よく見ると凹んでいるんじゃなくて、出っ張っているのですね。

ということは、製造時の金型に凹みが出来てしまっているということです。

たぶん何回部品をとっても同じような跡が出るのではないでしょうか。

登場から年数がたって、金型もかなり痛みが進行しているのかもしれませんね。

それでもまぁ、部品が出るだけありがたいのですが。

 

こちらはBMW・Z3。

イエローにグリーン幌の組み合わせ。

このカラーリングはロータス・エランなんかでも定番ですね。

クラシカルなカフェレーサー風の雰囲気がでてよろしいのではないかと思います。

 

こちらはBMW・3シリーズカブリオレ(E30)

こちらのオーナーさん、なんと新車からお乗りなのです。

1988年式なので、今年で29年目!

この車で新車時からワンオーナーの車両はもう日本に一台もないのではないでしょうか?

今更ほかの車に乗り換えるのもなんですから、これからもずっと乗り続けていただければと思います。

 

 

こちらはニュービートル。

わかりにくいですがダークブルーの幌に交換。

この水色はきれいでいい色ですね。

 

 

そしてこちらもきれいな水色、

 ベントレー・コンチネンタルGTC!

 

幌を開けるとき途中で止まってしまうとのことでご相談。

ディーラーさんではシステム全交換で300万円!!(新記録)と言われたそうですが、

経験的にきっと大した問題ではないだろうということで、点検させていただきました。

 

で、すぐに問題個所を発見。

はい、ここのストラップ固定部がちぎれております。

これのせいで骨組みの引っ張りが足りず、途中で止まってしまっておりました。

色々見てみてわかったのですが、

かなり無理な角度で引っ張っていて、相当な力がかかっているようです。

ですので、なるべくスムーズに引っ張られるよう、補助のゴムバンドを追加しておきました。

とりあえずきちんと動くようになりましたが、またダメになるかもしれないのでしばらくは様子見ですね。

 

ちなみに幌のシステムはカルマン社製。

カルマン社らしく、生地剥離の症状が出始めておりました。

あと数年でダメになると思われますので、その時は全交換ですね。

費用は50万程度かかってしまいますが、それでも純正300万よりはだいぶマシです。

 

それにしても、本当に素晴らしい内装。

これだけ広範囲に木目をあしらっていながら全くしつこく感じさせないセンスに脱帽。

思わずうっとりしてしまいます。

これと比べたら、うちのアウディなんてもうボロボロでゴミ箱みたいです。

 

ありとあらゆる部分が革張りで、プラスチックむき出しなんてのはどこにも見当たりません。

オーナーさんはまだ結構若い方なのですが、これがまた好青年なのですよ。

この車に乗ってて好青年とか、もう無敵ですね。

きっと素晴らしい倫理教育を受けて育ったのでしょう。

 

 

で、少ししたらまたベントレーが・・・

なんかすごいのが来た!

サングラスをかけた男性が降りてきて、うわっ、なにか悪いことしたっけ・・・?と思っていたら、

以前に996の張り替えをさせて頂いたオーナーさんでした。

色々な車にお乗りで、私が見たがっていたのを覚えていて、ドライブついでに寄って下さいました。

 

先ほどのGTCと同じく、非常に素晴らしい内装。

最近は大型液晶で済ませるインテリアが主流ですが、

やはりこういうメーターがたくさん並んだ内装のほうが圧倒的に高級感がありますね。

 

スイッチ類も、とにかくやたらと豪華。

あらゆる部分において、お金のかけ方が半端ではありません。

それもそのはず、新車価格4000万オーバーだそうで、もう何がなんだか・・・

とんでもない車があったものです。

 

ちなみにオーナーさん、点検で入庫したGTCの話をしたら、

「ああ、私も同じ色持ってますよ~」って、

なんか軽く言っていましたが、ミニカーじゃないんだから・・・。

何なんでしょうこの方たちの住む世界は。

 

はい、というわけで、成功してる方たちはやはり心にも余裕があるなぁとしみじみ感じたのでありました。

少しでも近づけたらと思いますが、見えない壁があって進めません!

 

それでは、また。