日記

こんばんは。

最近日記の更新頻度が下がり、

結果として1回分のボリュームも増え過ぎてしまい自分で読み返していてもかったるいので、

こまめにネタを吐き出してまいりたいと思います。

いつまで続くか分かりませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

というわけで、まずはこちら。

E30のカブリオレです。

が、よく見るとアルピナなのですね。

車名はなぜかB6 2.8となっております。

3シリーズだったらB3じゃないのかと思いますが、この頃は今とは命名規則が違ったようです。

 

このころの年代のやや珍しい輸入車を預かっていると、

外国人の業者さんが「コレ、売ッテクレマセンカ?」と寄ってきます。

何でも、ドバイのほうに持って行くと高く売れるんだそうです。

向こうのお金持ちは、お金を払いさえすれば買える新車には飽きてしまったのか、

最近は希少性の高い旧車にも目を付けているようです。

ハコスカとかS30のZとかも、みんなあっちに持っていくんですって。

どうりで最近旧車相場が爆上げしているわけですね。

 

で、洗車をしていると、なんだこれ?

運転席側のワイパーだけ何故かブレードが2本ついてます。

まぁ単純に、より視界をすっきりって感じなのでしょうか?

E30はみんなこうだったのかなぁ、今まで全然気づきませんでした。

それともアルピナだけの特別装備?

 

続いてこちら。

986ボクスターの一番初期の型です。

オーナーさん、今はフェラーリを新車で買えるほどの成功を収めたそうですが、

まだお金持ちではなかった20年前にローンで購入したこちらの車に非常に愛着をお持ちで、

ぜひ奇麗に直してもらいたい、とのことでご依頼頂きました。

 

お任せください、バッチリ奇麗に仕上げて差し上げましょう!と作業を始めるも・・・

電動幌がうんともすんとも言いません。

正確には一応モーターが動いてはいるのですが、幌はピクリとも動きません。

幌が開かないことには交換も出来ないので、いきなり困り果てました。

 

車内から幌格納部を除いてみると、とりあえずモーターが目視できます。

 

動力伝達用のケーブルを引っこ抜いてみました。

これで手で動かせるかな....?

が、ちっとも動きません。

 

可動部のヒンジも外してみます。

が、やっぱり動きません。

 

結局裏側から固定してあるナットを手探りで外して、格納庫の蓋を外しました。

 

はい、これでスペースも確保されて、じっくりと原因が究明できます。

全く不動の状態でもこうやって作業できるようにちゃんと考えられているのですね。

 

モーターはちゃんと回っているので、次にこちらの駆動部を点検してみます。

 

全部分解して点検してみましたが、中身は全く問題ないようです。

なんだかアンティキティラ島の機械みたいです。

 

噂によく聞くケーブルもほつれなど特に見当たらず、全く問題ないようです。

まぁ、こんな細いケーブルで幌と格納リッドの両方を駆動しようってのも少々無理がある気がしますが。

 

じゃあ何が悪いの?と色々探っていくと・・・・

ケーブルのモーター側のほうから、ケーブルが全く出てきていないのが問題だと分かりました。

 

本来はこちらの写真のように、アウターチューブからケーブルの先っぽが飛び出しているのが正常です。

そうでないとモーターの回転軸まで届きませんので。

 

が、なんでこうなってしまったのか、いくら探っても原因がさっぱり分かりません。

オーナーさんが言うには以前は普通に動いていて、

ある時から全く動かなくなり、その後は何も修理はしていないんだそうです。

ケーブルが縮んでしまったか、アウターチューブが伸びてしまったか、

そうでないとこのような状態にはなり得ないのですが、それもちょっと考えにくいですよねぇ。

誰かが中途半端に間違った部品交換をしてそのまま放置したっていうのなら分かるのですが。

 

ま、考えてもどうにもならなそうなので、とにかく部品を替えないといけません。

本来はケーブルだけ交換可能なのですが、

なぜか今回は駆動部側のケーブルが完全に固着していて全く外れません。

そのため、駆動部丸ごとの交換になり部品代だけで軽く十数万円はしてしまいますので、

アメリカから中古品を取り寄せることにしました。

 

こらは商品写真ですが、この几帳面な感じ、とても信頼できそうです。

アメリカにも几帳面な人がいたんだ!(当たり前)

モーターやらリンクやらその他の部品も一通りセットになっているので、

補修用部品確保の意味でもちょうどいいです。

 

というわけで、とりあえずこちらの部品が入荷するまで待ちぼうけです。

しかし、今回駆動部を全てバラバラにして原因を探ったので、

ボクスターの開閉機構を詳細に把握することが出来ました。

これでボクスターに関しては、幌の張り替えも駆動部の修理もバッチリ対応出来ます。

不動でお悩みの方、お気軽にご相談ください。

国内ではなかなか出回っていない中古部品も手配可能ですので、リーズナブルに修理可能です。

 

 

さて、明日はお休みをいただきまして、店長の新しいおもちゃ車を取りに行ってきます。

結構究極な感じの遊び車ですので、今から楽しみです。

まぁ、スーパーセブンとか、アリエル・アトムとかほどではありませんけどね。

ちなみに、もちろんオープンカーです。

それにしてもオープンカーが増える増える。これで4台目です。

まぁ幌屋の店長としては、模範的なオープンカーライフを歩まないといけないので、

これもまた致し方ないところです!

 

何を手に入れたのかはまた次回。

 

それでは、また。