日記

どうもこんばんは。

11月初旬はなんだかちっとも寒くないな~と思っていましたが、

後半に入ってからだいぶ冬が近づいてきたような感じですね。

風邪には気を付けましょう。

 

 

さて、まずはこちらから。

ゴルフIのカブリオです。

生地はGerman Classicのブラック。

 

こちらの車両は骨組みの錆もほとんどなく、状態良好でした。

 

元の幌はビニル製で、どなたかが張り替えた形跡がありました。

こちらは、車両の左側ですが・・・

 

ウェザーストリップリテーナーには「右側」の文字が。

 

こっちは右ですが、

 

ちょっと見にくいものの、「左側」の文字が。

わざわざ几帳面に書いておいて、なぜ付け間違うのか・・・?

と思いきや、位置は間違っていないのです、書いてある文字が間違っているという状態。

 

私が思うに、これを書いた人の中では座席に座って右か左かではなく、

車両正面に立って、自分から見て右・左という、

かなりユニークな思考の持ち主だったのではないかと。

なんで?だってこっちから見たら右じゃん、という不毛な言い争いが生まれそうですが、

こういう人は案外天才的な発想の持ち主だったりするので侮れません。

ただ、このリテーナーに嵌まるウェザーストリップは左右逆についておりました。

その時は車両の後ろ側に立っていたのかもしれませんね。

 

こちらはC70のヘッドライナー。

幌交換と一緒に室内側も張り替えました。

このヘッドライナー、おっそろしいほど張りが強く、縫い目がちぎれるんじゃないかと心配になりました。

外側と内側の同時交換だと作業直後の張りがいつもの倍ありそうな感じで、閉めるのも一苦労。

落ち着いてくれば大丈夫だと思うのですが。

 

 

続いてBMW・3シリーズカブリオレ(E46)を2台続けて。

まずこちらは全塗装上がりの後期型。

全塗装上がりは布が擦れただけでも目立ってしまうので、神経を使いますね。

ですので仕上げ磨き前に持ってきていただいたほうが、こちらとしては助かります。

 

幌はTwillfastRPCのボルドーに交換。

ボディカラーは微妙にブラウンがかっているような感じで、よく似合っていると思います。

ちなみに見慣れないこの場所は当店裏側の駐車場です。

 

続いてこちらはグリーンの前期型E46。

 

幌はTwillfastRPCのブラウンに張り替え。

 

そしてヘッドライナーも。

初期型の場合はヘッドライナーの前端部を留めているビスとプレートが丸見えなのですが、

今回は後期型と同じように、室内から見えないよう裏側から固定しました。

ちょうど後期→前期の順で作業したので良かったです。

ああ後期はこうなっているんだな、というのがわかっていたので。

 

こちらはサーブ 9-3カブリオレ。

恐らく日本で一番きれいなモンテカルロイエローの9-3ではないかと思います。

何を言う!オレののほうが綺麗だ!という方は、ぜひ教えてください。

そして、飽きたら譲ってください。

 

こちらの車両、噂では以前店長が短期的に所有していたとかいないとか。

どうも、「サーブに乗っていた」という車歴が欲しかった模様で、

ちょっとだけ所有して満喫したあと、右から左へ流したそうです。

おかげで、「いやぁ、サーブの低圧ターボはいいよ、出足がとても軽いんだよ」

などと語れるようになれました。

 

この車両がいかに素晴らしい状態か力説してお譲りしたところ、

現オーナーさんもすっかり気に入ってしまったようで、

わざわざ自宅から離れたところに屋根付き駐車場を借りて、自転車でそこまで通っているそうです。

さらに10万以上かけてガラスコーティングまでして下さいました。

そのコーティング屋さんがまた面白い方で、

せっかく綺麗に磨き上げたのに、エンブレムが褪せてて気に入らない!ということで、

自腹で新品エンブレムを取り寄せて交換してくれたのだそうです。

いいですねぇ、自分の仕事にこだわりを持つが故の、この行動。

そんな方ですから当然評判もよく、埼玉近辺ではトップクラスの評価なんだそうです。

近ければぜひお世話になりたかったですね。

 

で、今回はなぜカムバックしてきたかと申しますと、

この辺りから作動油が漏れだして、開閉機構が不動になってしまったのです。

年式的にぼちぼち漏れるんじゃないかと思っていたら、バッチリ漏れました。

実は前から油圧系統の修理をやってみたかったのです。

幌屋としては、是非マスターしなくてはならない作業ですからね。

 

 

さーて、どこから漏れたのかな油圧ちゃん、と探ってみると・・・

ホースがカプラーからもろに抜けてました。

なんと分かりやすい。

こういう壊れ方ってあるのですね。

一目瞭然で良かったです。

 

というわけで、このホースを交換すれば修理は完了!のはず。

9-3の場合、幌全体を動かすシリンダーが左右2本、幌後部を動かすシリンダーも左右2本、

そして幌格納庫のフタを動かすシリンダーが1本で、合計5本の油圧シリンダーが使われております。

で、そのシリンダーにそれぞれ、作動油の出入り口が2個ずつありますので、

合計10本の油圧ホースが使われているのです。

このホースは10本全部購入してもそこまで高くはありません。

また、行程的にみると、1本替えるのも10本替えるのも、サーブに限って言えばそこまで手間は増えません。

基本的には引っこ抜いて、また差し込むだけですので。

内張を外したり、エア抜きをしたりするほうが手間です。

今回一本だけ替えたとしても、近いうちに必ず他のホースもだめになるでしょうし。

 

・・・というような営業トークをかましまして、無事全部交換させてもらうことにいたしました。

すみません、どちらかというと、私がやってみたかったという感じで。

というわけで、早速部品を発注し、入荷を待ちます。

いざ、新たなる領域へ。

 

 

それでは、また。