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ホーム純正幌との違い

当方で扱っている幌はメーカー純正幌ではありません。

いわゆる社外品というやつです。

純正の幌との違いをあらかじめご説明しておきたいと思います。



『寸法精度について』


純正の幌は基本的に骨組みから幌布まで一貫して設計・製造されています。

そのため骨組みの寸法をミリ単位で確実に把握して製造することができ、

その結果出来上がる幌自体もとても精度の高いものになります。


それに対して社外品の幌は、

当然純正のように骨組みの正確な寸法情報を得ることが出来ないため、

純正新品幌の分解、および実車両からの実測で作成していきます。


ここで問題が発生してきます。


例えば、純正幌の許容誤差が規定値±3mmだったとしましょう。

そして社外品メーカーが測定のために選んだ純正品の誤差が規定値+3mmだっとします。

この時点でいきなり3mmの誤差が生まれてしまいます。


また、寸法の安定しない布製品をメジャーで図っていくわけですので、

ここでもまた若干の誤差(例えば±2mm)が生まれます。


そして誤差の含まれた情報を元に、人間が手作業で縫製していきますので、

ここでさらに誤差(上記純正と同じと仮定して±3mm)が発生します。


これらの誤差が全て+方向で最大に発生したとすると、

3+2+3=8mmの誤差が発生してしまう可能性があります。

実際には出来上がった試作品を実車に取り付けて調整していきますので、

それらの誤差は可能な限り修正されていきますが、

それでも純正品と比べるとどうしても精度が落ちてしまう、ということになります。

そのため、本当に綺麗に張ろうと思ったら、若干の調整が必要になってきます。

とはいっても純正品でも完璧に張るには調整が必要です。


というわけで、いずれにしても一切のシワなく綺麗に張ろうと思ったら、

経験豊かなプロフェッショナルによる調整が必要になってくるわけです。

もちろん、多少のシワを気にしないのであれば、DIYでも十分作業可能です。

たまたまうまくいって、完璧に張れてしまう場合もあります。



『縫製について』


縫製についてはむしろ社外品の幌のほうが頑丈な気がします。

いわゆるアメリカンクオリティというやつで、

「とにかく頑丈に縫っておけばいいんだろオラッ!!」という勢いが感じられます。

それはさながらアメリカ製ジーンズのよう。

なんでもがさつでズボラ(失礼)な彼らの扱いに耐えるには、とにかく頑丈さが肝心なのです。

例えばロードスターの幌の縫製部分を裏から見てみましょう。

純正ではミシン目が1列しかないところ、

当方で扱っているメーカーの幌では4列(!!)も縫ってあります。

もちろん、熱溶着接合をした上で、さらに必殺4列縫製です。

-必殺 4列縫製-


ところがです。

4列も縫ってあると、さすがにそれぞれの縫い目を完璧に平行にすることは不可能です。

(1列しか縫ってなければ比較する対象が無いためまっすぐに見えます。)

これを客観的に縫い目だけ見ると、

「なんだこれ、蛇行してるじゃないか。いい加減だな」と感じるかもしれません。


また、皆さん家庭科の授業でミシンを使ったことがあると思いますが、

縫い終わりの端部は、ミシンをバック・前進させて縫い目を重ね強化する、

いわゆる「返し縫い」を行います。

これを縫い目4本分繰り返すと、とてもごちゃごちゃした見た目になります。

事実を知らずに客観的に見ると、これもやはり、

「なんだこれ、ぐちゃぐちゃじゃないか。いい加減だな」と感じるかもしれません。

-奥義 4連返し-


しかし、これらの縫い目は表側には一切出てきません。

完全に隠れてしまう部分での話なのです。

どうせ見えないのであれば、徹底的に頑丈なほうがよくないですか?

と、私は思うわけです。


ちなみに見えてくる部分の縫い目は、

「へぇ、アメリカ人でもちゃんとできるんだ」

と感心するほど、ちゃんとまっすぐに縫ってありますのでご安心を。



『生地について』


幌の生地は、実は世界中どこのメーカーでもほとんど一緒です。

もともとニッチな市場ですので、幌生地を作っているメーカーはそれほど多くありません。

純正市場では米国 Haartz社のほぼ独占状態と考えても差し支えないでしょう。

フォルクスワーゲンからフェラーリ、ベントレーまでみんな Haartz社製生地です。


当方で扱っているメーカーも、このHaartz社の生地を使用しています。

というわけで、幌生地については、これ以上もこれ以下もありません。

現状選択しうる、唯一・最良の生地となります。



『私感』


個人的に極めて客観的に見てどうなのか、

ということについてですが、十分にアリだと思います。

安いですし、保証もあります。

基本的に頑丈ですし、色も色々選べます。

ロードスター辺りだと、窓周りの納まりもスッキリしていて好感が持てます。

また、純正品でもあっても、MR-Sのガラス脱落や、

Z33ロードスターの溶着部分剥離など、

お世辞にもあまりいい作りであるとは思えないものも多々あります。

(MR-Sなんてガラス片面に接着剤をつけて張ってあるだけ)


数車種の幌をボチボチ作っている純正メーカーと、

世界中数百車種の幌を大量に作り、あらゆるノウハウを凝縮している専門メーカー、

どちらがいいかといえば、後者のほうがいいかなと思います。


以上、こちらのページは、気が向いたらまた随時更新して行きたいと思います。