ポルシェ特集

こんにちは。

今回はさまざまなポルシェをまとめてご紹介。

 

まずこちらは、987ボクスターの前期型。

 

そしてこちらが987の後期型。

今まであまり気にしていなかったのですが、

テールライトの形状など、結構大きな違いがあるのですね。

ライト内部のデザイン変更だけでなく、

バンパーを含めた外形ごと変わっておりますので、

かなり大掛かりなマイナーチェンジであることが伺えます。

 

幌は外から見ると全く同じ形状ですが、

内部的な構造に少しだけ変更が加えられております。

ですが、一応前期後期、どちらも同じ幌で対応可能です。

ちなみにこちらの生地はStayfastのダークチェリー。

純正のGermanA5生地と比較すると少々薄めとなりますが、

並べて積極的に見比べなければ、そこまで違いは感じないと思います。

 

こちらは981ボクスター。

張替えではなく、骨組み丸ごと純正の中古品に交換いたしました。

なお、新たに取り付けた幌は4代目となる718ボクスター用のものです。

世代としては1世代新しいものになりますが、基本的な構造はほぼ同じで、

特に問題なく移植することが出来ました。

もちろん開閉も全く問題ありません。

 

こちらが外した古いほうの幌です。

ボクスターは油圧ではなく電気モーターを動力としておりますので、

油圧よりは着脱がしやすかったですね。

それでも、かなり大変でしたが・・・・

 

出来上がり。

なお、こちらの車両の名称はポルシェ・ボクスター(981型)なのですが、

現行の車両はポルシェ・718ボクスター(982型)となっておりまして、

かなりの車好きを自称する私でも何が何だかよく分からない、

非常にややこしい名称と形式名が与えられております。

 

初代が986、その次が987ときて、

じゃぁ次は988かと思いきやなぜか981に戻り、

そして今度は素直に982になったかと思ったら、車名はなぜか718ボクスター。

突然どこからか現れた718って数字はなんなんだよ?と思ったら、

1950年代~60年代にかけて活躍したレーシングカーの名称なんだそうです。

まったく本当にややこしいですね。

でもこういうややこしいのを覚えることに、私を含めマニアは喜びを感じるのです。

 

ちなみに、911系も非常にややこしく、

初代はポルシェ・911(901型)という、

もうスタートからして既にややこしい名称となっております。

 

本当はですね、

素直にポルシェ・901(901型)という分かりやすい命名になるはずだったのです。

ところが、どこぞの某フランス系自動車メーカーが、

間に「0」が入る3桁数字の羅列を全て商標として押さえてしまっておりまして、

仕方なしに開発コードは901型だけど、商品名は911にした、という背景があるのです。

というわけで、一番の戦犯はプ〇ョー!奴らが全ての元凶だったのです。

ご存知の通り、プジョー・901などという車両はこの世に存在しません。

とりあえず取れるもんは取っといたろ!

という精神の犠牲になったのです、ポルシェは。

 

そして出鼻をくじかれ自暴自棄になった、かどうかは知りませんが、

その後901、930、964、993、996、997、991、992と、

規則性があるようなないような、

よく分からん開発コードが与えられ現在に至っております。

雑学としては大好きです、こういうの。

 

その点、マツダのロードスターは順調にNA、NB、NC、NDと進化しておりまして、

日本人らしい規則正しさ、几帳面さが感じられますね。

 

はい、話が逸れましたが、こちらはとても珍しい、ポルシェ・911スピードスター(964型)です。

個体数が非常に少ないため希少価値が高く、

状態によっては2000万円近いプライスタグが付くこともある車両ですが、

こちらのオーナーさん、

そんなことは全く気にするそぶりも見せず完全に日常の足と使っており、

走行も20万キロをゆうに超えております。

 

いいですねぇ、車は乗ってナンボですもんね。

コレクターズアイテムとして大切にしまっておくのは他の方にお任せして、

乗り物として徹底的に使い倒す、そういう楽しみ方もとても素敵ですね。

 

はい、幌交換完了。

純正幌は既に供給停止となっているらしいのですが、

当店で扱っている4社の幌メーカーのうち1社だけ部品の設定がありましたので、

当面は幌交換の心配はいらないのではないかと思います。

ちなみにこの車両の総生産台数は936台だそうで、

現在そのうち何台が現存しているのか・・

市場としてはかなり小さなものとなりますが、

それでも製品化してくれた幌メーカーに感謝ですね。

 

それでは、また。