まさかのまさか

こんばんは。

 

 

こちら、以前幌交換とボディコーティングをさせて頂いたサーブ・9-3。

とてもしっかりとメンテナンスしていただいているようで、

相変わらず綺麗な状態で安心しました。

 

で、今回は、幌開閉用油圧シリンダーからのオイル漏れということでご入庫。

内装を外していきます。

 

油圧ポンプはリアシートの後ろにありますよ。

 

今回、シリンダー5本と油圧ホース10本をまとめて交換します。

部品はオーナーさんの持ち込みです。

 

ホースも綺麗に引き直し、オイルも補充してOK!

さぁ、早速開閉テストだ!

と思ったら・・・・

動作途中で、毎回同じ位置でパッタリ止まってしまいます。

その位置に至るまではちゃんと動いているので、

油圧系統は正常なようです。

同じ位置でパッタリ止まるというのはたいていセンサー系が原因です。

 

というわけで、センサー系の動作や接続を確認していくのですが、

うーん、どう見ても、どこにも異常がない。

コネクタの接触不良を疑って端子を磨いたりしてみるも、変化なし。

 

ありがたいことにサーブの整備書は、

ネットにほぼ丸々データが流出(?)しているのです。

乗用車部門が消滅した今となってはもはや止める者もおらず、

というか、サポートするのもめんどくさいから勝手にやって?

という感じなのか、細かい事情はよく分かりませんが、

サーブを愛する有志が好き放題やってくれているみたいです。

 

一応サポート部門は残っているみたいですけどね、

スウェーデンの会社ですから、

日本からの問い合わせに適切な返事がもらえるとも思えないので、

こういうデータがネットで手に入るのはとても助かります。

 

ちなみに、上図はシリンダーのピストンポジションセンサの解説。

センサーの仕組みや、制御のルーチンなど、全ての情報が出ていますよ。

ふむふむ、大変勉強になります。

 

電動タイプのオープン機構は一見複雑な制御をしてそうに見えますが、

基本的にはピタゴラスイッチ的な感じで、

あっちがこうなれば次はこっちが動く、という割と単純な仕組みです。

 だから、ずーっと眺めていると、

あーたぶんここだなーというのは見当が付いてきます。

診断機があれば手っ取り早いんですけどねぇ。

でも、純正診断機を持っているディーラーさんでお手上げでうちに流れてくる、

というケースも結構多いですので、

やはり最終的には現物と睨めっこが確実だなぁとは思います。

 

で、色々調べていくと、どうもとある位置で、

わずかですが、本来動くべき方向とは逆に動こうとしている様子が確認できました。

ってことは、逆の信号が入力されて混乱しているのでは?

と考え、配線をシラミつぶしに調べていきます。

もう他に考えられる要因がないのです。

こちらはメインリフトシリンダの配線。

ふむ、左から、オレンジ、ブラック、イエロー?かな?

 

 

 

新旧コネクタを並べて、現物を確認。

なんとまぁ、新しく交換した純正部品のほうだけ、

オレンジとブラックの配線が逆になってしまっています。

まさか、純正部品でこんな初歩的な間違いがあるなんて。

 

センサー側はというと、ちゃんと本来の位置につながっていて、

コネクタ部だけが入れ替わってしまっている状態です。

センサー側ごと入れ替わっている分には、

別に機能上は問題ないからいいんですけどね。

 

というわけで、

配線を加工して本来の位置に戻したところ、

無事動くようになりました。

 

いやぁ、輸入車に慣れている人からしたら、こういうのって普通なんですかね。

純正部品なんて正しく動いて当たり前だと思っているので、

絶対自分の取り付けに非があるものと思い、

あれやこれやと取付具合を確認しまくってしまいました。

何事も疑ってかからないとダメですね。

 

まぁとにかく、無事に直ってスッキリ!

わかりませーん・・・じゃカッコ悪いですからね。

 

はい、こちらは販売用車両。

メルセデスベンツのSLK350ですが、

エアロからホイール、マフラーまで、

完全にSLK55AMG仕様になっております。

そこまで徹底してAMG仕様にしているのに、

リアのエンブレムはSLK350のままという奥ゆかしさがなんとも素敵な一台です。

そうです、嘘はいけません。

この車はSLK350なのです!

維持費の観点からも、350のほうがだいぶ楽ですからね。

AMGの見た目が好きなのよ!という方にはぴったりな一台です。

 

それにしても、SLKって、めちゃくちゃちっちゃく感じます。

全長が短いのに幅があって、そして低いせいですかね。

だから、あまり威圧感が無くていいんですよ。

メタルトップの形状も、ヘルメット感がなくて好ましいです。

知らない人から見たら、え?それ開くの?って感じだと思います。

 

こちらも販売用、ボルボ・C70カブリオレ。

幌は張り替え済みです。

あとはどこを直そうかな~。

走行は3万キロ弱で程度もなかなかいいですが、

白のほう程は極上コンディションというわけではないので、

あまりお金をかけ過ぎず、ちょうどいいバランスに仕上げたいと思います。

 

その他、アウディ・TTロードスター(2代目、希少ブルー)やら、

NBロードスターやらも入庫予定なのですが、

忙しくて全然仕上げている暇がない!

でもさっさと仕上げて販売しないと資金繰りが!!

というわけで、興味がある方、まだ仕上がってませんが買ってください。

青田刈りってやつです。

そのままでいいというなら現状渡しで安くしますし、

バッチリ仕上げてくれと言われればバッチリ仕上げます!

よろしくお願いします。

早く売らないと、次の仕入れ資金がない!!

 

それでは、また。