リベンジ

どうもこんにちは。

 

わたくし、店長、どうしても苦手な車種があったのです。

どうやっても、どれだけ頑張って調整しても、

よし!バッチリや!!と胸を張って言える状態に仕上げられない。

 

これが自分の限界なのか・・・

ホントにもうトラウマものだったのですよ。

大抵のことはどうにかこうにかこなしてきましたが、

これだけはどうにもならないのか・・・。

 

が、しかし、これを乗り越えないと前に進めない!

別に進まなくてそんなに支障はないんだけど、

敗北したみたいでどうしても気になる!

 

というわけで、懲りずにまたチャレンジしました。

はい、こちら、ポルシェ911(964型)カブリオレ。

 

バッチリや!!

どうしてもこのスクリーンが綺麗に伸びきらず、

これが限界です・・・という感じでずーっと気になっていたのですが、

今回はバッチリ!!非常にまっ平らです。

 

で、何がいけなかったのかというと・・・

幌自体がダメでした!!

 

幌のメーカーを変更したら超簡単!一発でバッチリ決まりました。

いつも「こんなの絶対無理だろ・・・・」と思っていたのですが、

本当に物理的に無理だったのです。

いやぁ、本当に良かった良かった、私は悪くなかった!

 

というわけで、以前に交換させていただいた方は、

特別価格にてスクリーンのみの再交換も承りますので、

気になっておられる方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。

 

ちなみに作業中はこんな感じ。

テンションがかかっていないとこんな感じでダルダルなのです。

こんなにダルダルでも、

あー、まぁこれはこう引っ張ればイケるな、

え・・・これ絶対無理やろ・・・と判断はつくのです。

前はもう最初から、絶対無理やろって絶望しておりました。

いやーホントにすっきりです。

心のつかえが取れました。

 

ちなみにこちらの車両、以前にも一度張り替えてあるようです。

とても綺麗に張れておりますが、

ウェザーストリップ部分の防水ブチルがものすごい量。

ブチルはまぁ確かに信頼性は高いのですが、

非常に後始末が悪く、個人的に大嫌いです。

 

というわけで全部除去して、

最先端?技術のエプトシーラーで置き換えていきます。

これなら貼り替え時の除去も容易で、

きちんと圧縮できていれば防水性も全く問題ありません。

 

ちなみにこちらの骨組、折れた部分を溶接した形跡がありました。

こんなぶっといのが折れるのか!と思いましたが、

調べたら他にも同じ事例が出てきました。

これだけのごっつい部品が折れるには相当な力が掛かったはずですので、

あれ?おかしいぞ?なんかつっかえてるぞ?と思ったらすぐに動作を停止してください。

これを直せと言われたら、もう本当にうんざりするくらい手間がかかります。

つまり、これの修理はやりたくない!!

 

はい、話は変わりまして、

高橋君、最近幌交換やってないの?と知り合いから指摘がありましたので、

幌交換のほうをもっとちゃんと紹介して参りたいと思います。

幌交換、ちゃんとやってますよ。

相変わらず当店のメインは幌交換であって、

中古車販売はあくまで趣味です。

まずこちら、珍しいグリーンのNCロードスターにブラウンの幌です。

グリーンはノーマークでしたが、なかなかいいですね!

 

こちらはブラックのNCにタンの幌。

私もむかーしNAロードスターに乗っていた時、

どうしてもこの組み合わせにしたくて自分で幌を交換いたしました。

あの頃はお金も知識もありませんでしたが、

勢いと情熱で頑張りましたね。

 

はい、こちらは販売車両として納車させていただきましたNCロードスター。

幌はブラウンです。

落ち着いた大人の雰囲気に仕上がりました。

 

はい、続いて、前回からちょこちょこいじっているNAロードスター。

社外品のテールランプが付いていたので、純正の新品に戻します。

意外と安いんですよこれ、ホント有り難いです。

磨いたりなんだり小細工するくらいなら、

いっそ替えてしまったほうがすっきりしますよ。

たくさん売れればマツダさんも作り続けてくれると思いますし。

買って応援!!ってやつですね。

 

装着完了!

劇的には変わらないけど・・・まぁ気持ちはすっきりしました。

 

あと、このパワーアンテナ。

ラジオをON・OFFするたびに出たり引っ込んだり、非常に鬱陶しい。

見た目も育ち過ぎたタケノコみたいだし。

というわけで・・・

 

純正固定式ロッドアンテナに変更。

これ、大好きなんですよ、ラジコンみたいで可愛いじゃないですか。

犬のしっぽみたいにフリフリするのがまた愛らしい。

 

続いて、キーシリンダーセット、全部まとめて新品交換!

こんなことをする人間はあまりいないと思いますが、

有難いことにまだ部品が新品で手に入るのです。

もちろん結構な金額しますけどね。

 

でもほら、新品のユーノスロゴメインキー2本と、サブキー1本が手に入るのです!

素晴らしいじゃないですか。

中古車だけどちょっと新車気分!

 

なんでわざわざ交換するかというと、

まずよくある症状ですが、

ドアキーの蓋が中に入ったまま戻らずなんかみっともない。

まぁ、こんなの誰も見ちゃいないのですが、気になるものは気になる。

 

あと、車両と一緒に受け取ったキーがサブキー1本のみでして、

ドアロックとエンジンは回せるものの、

トランクとグローブボックス、センターコンソールが開けられないのです。

まぁグローブボックスはともかくとして、

トランクが外から開けられないのはかなりめんどくさい。

 

というわけで、まとめて全部交換しちゃいました。

スッキリしました。

 

ドアキーはドアノブを外して交換します。

ってやってたらドアノブ本体も交換したくなってきた。

でもきりがないので我慢我慢・・・

 

内張りを外したついでにパワーウィンドウのレールをグリスアップしておきます。

かなりスムーズに動くようになりましたよ。

動きが悪くなると各部に負担がかかってぶっ壊れますので、

早めの対処が大切です。

 

これも結構珍しいのですが、

ドア内張りのクリップが、一つの破損もなく、全て揃っていました。

ドア内張りは木質繊維を固めたボードで出来ているので、

雨漏りなどがあると強度が落ちて崩れてしまうんですよね。

 

ここのビスも崩壊しているケースが多いですが、ちゃんとくっついております。

 

はい、続いてトランクのキーシリンダー交換、と思ったら・・・

わぁ!錆びている!!

見てしまったものは、見過ごすわけにはいきません。

まぁ私は板金屋じゃないのであくまで素人仕事ですが、

とりあえずこれ以上の進行は防がねばならない!

 

まず、出来るだけ錆を削り取ります。

外から見て大丈夫でも、

塗装の下に侵食している場合があるので多めに削りましょう。

 

続いて、赤さび転換剤を塗ります。

赤さびをさびにくい黒さびに転換して、

さびの進行を防ぐ、というアイテムです。

 

時間が経つと鉄に反応して紫→黒と色が変わっていきます。

 

2回塗り完了。

ほぼ真っ黒と言えるくらい黒くなりました。

 

で、その上からタッチペンでぬりぬりして、補修完了。

見えないところですからね、とりあえずこれで良しとします。

次回、全塗装するような機会があれば、

その時板金屋さんにきっちり直してもらいましょう。

 

はい、話が逸れましたが、続いてこちらエンジンキーのシリンダー。

外そうと思ったら・・・ネジの頭がない!!!

 

エンジンキー用のシリンダーはハンドルロック機構も兼ねておりますので、

簡単に外されては困る、ということで、

このような締め込んでいくと頭が取れるタイプのボルトが使われているのですね。

 

こんな感じになっていて、

穴の真ん中に飛びでている四角いのがハンドルロック用の突起です。

 

はい、そのままではボルトが回せないので、まず頭に穴をあけます。

 

続いて、名前は忘れましたが、潰れたネジを無理やり回す工具の登場です。

これを先ほどの穴に突っ込んで、

上からハンマーでぶったけば力業で回せる!

という物なのですが、フロントガラスが邪魔で鉄槌を下せない!!

こりゃ困ったなぁ・・・と途方にくれましたが、

軽く突っ込んで手で回したら普通に回りました。

こんなゆるゆるだったのね。

 

こちらはグローブボックスのキー。

どうやっても鍵穴の位置が合わない!

元々合っていないし、交換してもやはり合わない。

まぁ、昔のマツダはこんなもんです。

ここはロードスターにとって重要ではありません。

 

はい、こちらはセンターパネル。

結局、フェイスパネルも新品に替えてしまったので非常にすっきりしました。

エアコンパネル、エアコン吹き出し口、フェイスパネル、ナビ部分、全て新品です。

こうなるとクラッシュパッドも交換したくなりますが、我慢します。

次のオーナーさんにも、新品に替える喜びを残しておきましょう。

 

 

はい、といった感じで、最近は販売車両の仕上げと、

中古車販売の接客がなかなか楽しくて楽しくてハマっております。

 

うちのお客さん、何でだか知りませんが、

みなさんいい人ばっかりなのです。

何でですかね?

こんなに上手いこと、いい人ばっかり集まるものでしょうか。

オープンカーに乗ろう!と思う方々はそういう人種なのでしょうかね。

本当に感謝です。

 

というわけで、期待に応えるべく楽しみながら頑張りたいと思いますので、

今後ともよろしくお願いいたします。